日本アカデミー賞で8部門受賞の名作映画「ドライブ・マイ・カー」
タイトル | ドライブ・マイ・カー |
---|---|
洋題 | Drive My Car |
製作年/製作国 | 2021年/日本 |
劇場公開日(日本) | 2021年8月20日 |
配給 | ビターズ・エンド |
監督 | 濱口竜介 |
原作 | 村上春樹 |
キャスト (出演者) |
西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生、パク・ユリム、ジン・デヨン、ソニア・ユアン、アン・フィテ、安部聡子 |
収録時間 | 179分 |
映倫区分 | PG12 |
おすすめ度 |
<映画のポイント>
村上春樹の短編小説「ドライブ・マイ・カー」を原作とし、西島秀俊を主演に迎えて、濱口竜介監督が手掛けた2021年の日本映画。
日本アカデミー賞では作品賞や監督賞、主演男優賞など8部門を受賞し、アメリカの第94回アカデミー賞では、日本映画史上初となる「作品賞」にもノミネートされました。
妻を失った演出家の家福は、日々の仕事の中で何を感じ、どのように再生していくのか。
見る人の心を不思議と惹きこんでしまう、特別な魅力を持ち合わせた映画です。
<映画賞の受賞歴>
2022年3月15日時点での各映画賞の受賞歴は、下記の通りです。
〇第45回(2022年)日本アカデミー賞(8部門受賞)
最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀主演男優賞、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀録音賞、最優秀編集賞
〇第94回(2022年)アカデミー賞(4部門ノミネート)
作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞
〇第74回(2021年)カンヌ国際映画祭(1部門受賞)
コンペティション部門 脚本賞
〇第79回(2022年)ゴールデングローブ賞(1部門受賞)
最優秀非英語映画賞
スポンサードリンク
映画「ドライブ・マイ・カー」の冒頭のあらすじ
家福悠介(かふく ゆうすけ 演者:西島秀俊)は、妻の音(おと 演者:霧島れいか)と二人暮らし。
かつては2人とも俳優の仕事をしていたが、娘を肺炎で亡くしてから、家福はテレビ関係の仕事を停止し、舞台の仕事に専念している。
一方、妻の音は娘の死を悲しみ、長きに渡って塞ぎ込んでいた。
しかし、あるきっかけで物語を書き始め、コンクールで賞を受賞。脚本家として成功し、数々のテレビドラマを成功へと導いている。
悠介と音には、長く続けている2人だけの習慣がある。
それは、悠介が舞台で演じる時の台詞を覚えるための習慣であり、妻の音がカセットテープに相手側の台詞部分だけを録音するというもの。
悠介は愛車の「サーブ900ターボ」を運転する時にこのカセットテープを流し、台本を頭に入れていたのだ。
ある日の朝、悠介はウラジオストックで開催される「国際演劇祭」に審査員として参加するために、成田空港へと向かった。
ところが成田空港へ到着した時に、国際演劇祭の関係者から連絡が入る。
それはウラジオストックでは大変な寒波が襲来しており、飛行機が欠航となったため、出発日を後日にずらして欲しいという内容だった。
彼はため息をつき、自宅へ戻ることにした。
そして自宅のドアを開けたところ、妻の浮気現場を目撃してしまい・・・。
スポンサードリンク
不思議と惹きこまれる魅惑的な名作映画「ドライブ・マイ・カー」を見た感想
日本アカデミー賞で「作品賞」や「監督賞」をはじめとした8部門を受賞したということで、期待してみたところ・・・!
まるで良質の長編小説を夢中で読んでいるかのような、不思議と惹きこまれてしまう映画でした。
作品の大まかなストーリーは、最愛の妻を失った主人公が”再生”するまでの過程です。
様々な人との出会いや出来事の中で、主人公の家福は自分自身の過去や生き方を、どう整理していくのか。
微妙な心理描写が刹那的に描かれており、物語が進むに連れてどんどん目が離せなくなりました。
一組の夫婦の姿、そして一人の男の人生の歩みを垣間見ることができる、本当に素敵な映画だと思います。
またこの「ドライブ・マイ・カー」という映画は、過去の出来事を映像で綴る「回想シーン」が少ないです。
登場人物が色々と語り、見る人の想像力を掻き立てます。
見終わった後の余韻も大きいですし、迫力満点のアクション映画とは対照的な、文学的な魅力もあると思います。
ちなみに各大手映画サイトにおける「ドライブ・マイ・カー」の評価は、2022年3月17日時点で下記のようになっていました。
〜映画「ドライブ・マイ・カー」の各映画サイトの平均評価〜
〇Yahoo!映画:4.0 / 5(2,177件)
〇映画.com:3.8 / 5(505件)
〇IMDb:7.7 / 10(22,019件)
主演の西島秀俊さんは家福という男の役が本当にぴったりでしたし、監督の濱口竜介さんは1978年生まれでまだまだお若いです。
このお二人がタッグを組んだ新たな映画も、いつの日か製作されることを願いたいですね。
今回の「ドライブ・マイ・カー」は、動画配信サービスのユーネクストで鑑賞しました。(記事執筆日:2022年3月17日)
⇒ ユーネクストの公式サイトはこちら
スポンサードリンク
映画ランキング TOPページに戻る