戦時下の子供達の姿を描いた悲しき名作「火垂るの墓」
タイトル | 火垂るの墓 |
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製作年/製作国 | 1988年/日本 |
監督・脚本 | 高畑勲 |
原作 | 野坂昭如 |
声の出演 | 辰己努、白石綾乃、志乃原良子、山口朱美、酒井雅代 |
収録時間 | 88分 |
レンタル | TSUTAYAディスカス、 DMM.com |
DVD、Blu-rayの購入 | Amazon.co.jp、 楽天ブックス |
おすすめ度 |
<映画のポイント>
終戦間際の神戸を舞台に、両親を亡くした兄と妹が前向きに生きようとする姿を描いた感動のアニメーション映画。
野坂昭如原作の小説を、高畑勲監督がスタジオジブリで映画化した作品です。けな気に生きようとする清太と節子の姿は、涙無しでは見られません。
<冒頭のあらすじ>
終戦を目前に控えた1945年6月5日。神戸は大空襲に見舞われ、数多くの家が焼失し、焼け野原のようになっていた。
14歳の清太と4歳の節子は辛うじて生き残ったが、家は全焼し、母親とも離れ離れに。やっと母親が見つかったと思いきや、全身を火傷しており、そのまま目を覚ますことなく亡くなってしまう。
清太は妹の節子を悲しませないように、母親の死を伏せておくことにした。
やがて清太と節子は、遠い親戚にあたる未亡人宅に住まわせてもらうことになった。始めのうちは共同生活もうまくいっていたものの、学校にも行けない清太やわがままを言う節子に対して、未亡人は不満をぶつけるようになる。
なんとか我慢をする清太だったが、度重なる小言に嫌気が差してしまい、節子と2人で家を出ること決意。たった2人で川辺の防空壕に住み始める。
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<「火垂るの墓」を見た感想>
子供の頃に1度見て、大人になった2015年に再度鑑賞したのですが、もう冒頭から涙が溢れてしまいました。
物語は始めに結末を伝えて、その後、そのような状態に至った過程を描いています。なぜ、14歳の少年と4歳の女の子が、このような状況に陥ってしまったのか。
2人が楽しそうに遊んでいるシーンすら悲しく思えてしまい、見ていてちょっと辛くなる部分もありましたね。
そして節子が無くなる間際のシーンからは、もう涙が止まりません。。切ないというか、やるせないというか、もうどうにもならない感情が溢れてきましたね。
この「火垂るの墓」は実際に戦争を経験された野坂昭如の同名小説をもとにしており、野坂さんの自伝的描写も多く描かれていると言います。
身寄りもなく、食べ物も得ることができずに死んでしまった子供達がたくさんいたことを考えると、もう本当にいたたまれません。
戦争は絶対に起こしてはならないものであることを、強く思い起こさせてくれる映画でした。
また、本当に悲しい映画ではありますが、戦争の悲惨さを後の世に伝えるためにも、現代の子供達に1度は見せるべき作品だと思います。
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