映画「ロストケア」の感想と見どころ

タイトル	ロストケア
製作年／製作国	2023年／日本
劇場公開日（日本）	2023年3月24日
配給	東京テアトル、日活
監督	前田哲
原作	葉真中顕
キャスト （出演者）	松山ケンイチ、長澤まさみ、鈴鹿央士、加藤菜津、坂井真紀、戸田菜穂、峯村リエ、やす、梶原善、綾戸智恵、藤田弓子、柄本明
収録時間	114分
動画配信サービス	ユーネクスト
DVD、Blu-rayの購入	Amazon.co.jp、 楽天ブックス
おすすめ度

＜映画の見どころ＞

「そして、バトンは渡された」や「九十歳。何がめでたい」など数々の話題作を世に送り出している前田哲監督が、「コンフィデンスマンJP」や「世界の中心で、愛をさけぶ」などの代表作で知られる長澤まさみと、「デスノート」や「川っぺりムコリッタ」など数々の映画に出演してきた松山ケンイチを主演に迎えて製作した、2023年公開の社会派サスペンス映画です。

ある老人と訪問介護センターの所長が何者かに殺害される事件が発生。この出来事をきっかけに、心優しき介護職員が関わった40件以上の要介護者の死亡事件が表沙汰になります。

一体なぜ、この青年は殺人を繰り返してしまったのか。そこには青年が経験してきた、辛く、苦しい過去と共に、社会が抱えている大きな問題が秘められていました。

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訪問介護サービスを提供しているケアセンター八賀の斯波宗典（松山ケンイチ）は、同僚である足立由紀（加藤菜津）と猪口真理子（峯村リエ）と一緒に、利用者宅を訪れた。

その家では認知症を患っている老人・梅田が住んでいて、部屋は散らかし放題。

宗典らは梅田をやさしくベッドへ導き、部屋の掃除を始めた。

すると梅田の娘である美絵（戸田菜穂）が家に入ってきて、申し訳なさそうに部屋を片付け始める。

美絵は三人の子供を育てながら父親の介護に追われており、非常に辛そうな状況だった。

梅田家での仕事が終わって車を走らせると、介護サービスの利用者であるお婆さんが徘徊していた。

宗典はお婆さんを家まで送り届けることにし、由紀と真理子は次の利用者宅へと向かっていく。

一方、検事の大友秀美（長澤まさみ）は、手厚いサービスを提供している高級老人ホームを訪れていた。

秀美の母親は認知症を患っており、この老人ホームに居住している。

認知症の影響で同じことを繰り返し話す母親に対して、秀美は少しやりきれない表情を浮かべていた。

そんなある日。

父親の介護のために梅田家を訪れた美絵は、自宅に入るとすぐに叫び声を上げた。

家の中では父親が亡くなっており、どういうわけかケアセンター八賀のセンター長である団元春も死んでいたのだ。

警察は団に多額の借金があり、金品を奪うために梅田家に侵入したという線で捜査を開始するのだが・・・。

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以前からずっと気になっていたサスペンス映画だったので、仕事が休みの日曜日にユーネクストでゆっくり鑑賞してみたところ・・・！

日本が抱える介護問題について深く考えさせられる、とても重厚なテーマの作品でした。

映画の主人公は、数多くの要介護者を殺めてしまった心優しき青年です。

前半部分で早くも彼の犯行が明らかになり、そこから事件を掘り下げていくストーリー展開になっています。

一体なぜ、介護サービスの利用者やその家族から慕われていた宗典は、殺人を繰り返してしまったのか。

そこには彼が父親と歩んできた、非常に苦しい過去が大きく影響していました。

また長澤まさみさんが演じる検事の秀美も、母親の介護で悩む登場人物の一人です。

そんな秀美が宗典の犯行を明らかにしていくのですが、２人が抱えている心模様も、痛切に描かれていたと思います。

各映画サイトの平均評価をチェックしてみたところ、たくさんの方々が高く評価していました。

〜各映画サイトの平均評価〜

Yahoo!検索：4.2 / 5（1646件）

映画.com：3.9 / 5（398件）

超高齢化社会で生きる私たちにとって、介護問題は切っても切り離せない課題です。

どう向き合えばいいのか、真剣に考えるきっかけを与えてくれた作品でした。

この作品で前田哲監督の凄さが分かったので、今度は別の作品も見てみようと思います。

今回の映画「ロストケア」は、動画配信サービスのユーネクストで鑑賞しました。（記事執筆日：2024年9月22日）

⇒ ユーネクストの公式サイトはこちら

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