人種差別問題を痛烈に描いた作品!「アメリカン・ヒストリーX」
タイトル | アメリカン・ヒストリーX |
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原題 | AMERICAN HISTORY X |
製作年/製作国 | 1998年/アメリカ |
監督 | トニー・ケイ |
出演 | エドワード・ノートン、エドワード・ファーロング、ビヴァリー・ダンジェロ、エイヴリー・ブルックス、ステイシー・キーチ、エリオット・グールド、イーサン・サプリー |
収録時間 | 119分 |
レンタル | TSUTAYAディスカス、 DMM.com |
DVD、Blu-rayの購入 | Amazon.co.jp、 楽天ブックス |
おすすめ度 |
<映画のポイント>
白人史上主義集団でカリスマ的リーダーとなった青年が、刑務所生活を経て自らの行いを振り返る問題作。怒り、憎しみの行くつく先を、リアルに綴った衝撃作です。
主人公のデレク役を務めたのはエドワード・ノートンで、デレクの弟・ダニー役はターミネーター2の子役で知られるエドワード・ファーロングが演じています。
<冒頭のあらすじ>
カリフォルニア州のヴェニス・ビーチに住むデレク(エドワード・ノートン)は、白人至上主義集団のカリスマ的リーダーだった。
ある日の夜、デレクの弟で高校生のダニー(エドワード・ファーロング)は、自宅の車に黒人のギャング達が乗り込んでいる姿を目的。すぐにデレクに伝えた。
するとデレクはすぐに銃を持って立ち上がり、玄関を開けるとすぐに銃を連射してしまう。黒人の若者2人を殺したデレクは、3年間の懲役刑を課せられた。
それから3年後のデレクの出所日。ダニーは高校のスウィーニー校長から呼び出され、提出したレポートについて指導を受けていた。
ダニーが提出したのは、ヒトラーの「わが闘争」についてのもの。黒人であり、人権運動に深く関わっていたスウィーニー校長はこれを問題視し、代わりに兄弟をテーマにレポートをまとめるように命じるー。
一方、刑務所から自宅に戻ったデレクはスキンヘッドを止め、以前よりも物腰がやわらかくなっていた。そして弟に対しても更正を進め、自らも真っ当な道を進もうと心に決めていたのだが・・・。
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<「アメリカン・ヒストリーX」を見た感想>
想像以上にディープなストーリーで、いろいろと考えさせられる映画でした。人種差別の風潮が何を生むのか、そして怒りや憎しみの行き着く先は何なのか、人間にとって大切ことを痛烈に教えてくれる作品でしたね。
日本では人種差別問題はほぼ見かけませんが、イジメ問題を中心とした差別や偏見は、いろいろな所で起きていると思います。
この映画を見て、妬みや憎しみ、怒りなどから生まれるイジメ問題は、得られるものは何も無いこと、そしてとても虚しい事であることが、改めて思い知らされた気がします。
主人公の白人至上主義のカリスマ的リーダーを演じたのは、エドワード・ノートンです。1996年の「真実の行方」の時よりもだいぶたくましくなっており、まさしく”カリスマ的”な雰囲気を出していました。本当に名優だと思います。
この「アメリカン・ヒストリーX」は、妬みや怒り、憎しみの感情の行く着く先を教えてくれる、滅多に無い映画だと思います。衝撃的な内容ではありますが、人生の中で1度は見ておくべき作品かもしれません。
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