ガリレオシリーズの最高傑作！「容疑者Ｘの献身」
| タイトル | 容疑者Ｘの献身 |
|---|---|
| 製作年／製作国 | 2008年／日本 |
| 監督 | 西谷弘 |
| 原作 | 東野圭吾 |
| 出演 | 福山雅治、堤真一、柴咲コウ、松雪泰子、北村一輝、金澤美穂、渡辺いっけい、真矢みき、長塚圭史、ダンカン、益岡徹 |
| 収録時間 | 128分 |
| レンタル | |
| DVD、Blu-rayの購入 | Amazon.co.jp 、 楽天ブックス |
| おすすめ度 |  |
＜映画のポイント＞
湯川教授の同級生である天才数学者・石神は、なぜ、ここまで献身的に尽くすことができたのか。その全ての理由が明らかになったとき、どうしようもない刹那さと感動が押し寄せる・・・。ガリレオシリーズの最高傑作とも言える作品だと思います。
＜冒頭のあらすじ＞
小さなお弁当屋を営む花岡靖子(松雪泰子)。彼女は裕福ではなかったが、娘の美里(金澤美穂)と２人で幸せな生活を送っていた。
そんな母娘が住むアパートに、ある日元夫の富樫慎二がやってくる。引越しても居場所を突き止めてやってくる富樫は、靖子からお金を受け取った後、「俺からは逃げられないんだよ！」と言って玄関を出ようとした。
しかしその時、美里が咄嗟にガラスのインテリアで富樫の頭を殴ってしまった。ブチ切れた富樫は、美里を押し倒して殴りつけた。止めに入った靖子は必死の思いで富樫の首にコタツのコードを巻きつけ、引っ張った。そして富樫は次第に息を無くし、死んでしまう。
その気配を察した隣りの部屋の住人・石神哲哉(堤真一)は、靖子と美里の部屋を訪ねた・・・。
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＜「容疑者Ｘの献身」を鑑賞した感想＞
世の中には様々な刑事事件の映画がありますが、これほど悲しく、泣ける映画は他に無いかもしれません。
ドラマではガリレオこと湯川教授が明快に事件を解決していくケースがほとんどですが、「容疑者Ｘの献身」では全く事情が違います。
”謎を解いても、誰も幸せになることができない。”という湯川教授の台詞がありますが、本当にその通りです。
実際に映画を見ていて、もうこれ以上事件を追及しないで欲しいと、切に思いました。
そしてこの映画のもう１人の主人公は、湯川の大学時代の同級生であり、数学の天才である石神です。堤真一さんが演じていたのですが、彼の哀愁漂う演技は、本当に素晴らしかった。アカデミー賞の助演男優賞を贈りたいぐらいです。
石神はなぜ、ここまで献身的になれたのか。物語の終盤でその理由が明らかになったとき、涙が溢れてきて止まりませんでした。
社会的に弱者の立場を経験されたことがある方、また、人生に孤独を感じた時がある方でしたら、きっと石神の気持ちが理解できると思います。
また、最後に湯川教授が「石神はそれほどまでに、人を愛することができた」と言っていましたが、その台詞には違和感を覚えました。愛するというよりも、石神にとっては”感謝”の気持ちの方が大きかったと思います。
この「容疑者Ｘの献身」は、日本の映画史に名を残せる作品だと思います。もし、まだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、時間のある時に是非、ご覧頂ければ幸いです。
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