第二次世界大戦の模様を一般家庭の目線で描いた名作「少年H」
タイトル | 少年H |
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製作年/製作国 | 2013年/日本 |
監督 | 降旗康男 |
出演 | 水谷豊、伊藤蘭、吉岡竜輝、花田優里音、小栗旬、早乙女太一、原田泰造、佐々木蔵之介、國村隼、岸部一徳 |
収録時間 | 122分 |
レンタル | TSUTAYAディスカス、 DMM.com |
DVD、Blu-rayの購入 | Amazon.co.jp、 楽天ブックス |
おすすめ度 |
<映画のポイント>
昭和初期。神戸でごく普通の一家が経験した第二次世界大戦を、一般家庭の目線で描いた作品。妹尾河童が自身の少年時代を描いたベストセラー小説を映画化したもので、実際に夫婦である水谷豊さんと伊藤蘭さんが、父母役を熱演しています。
<冒頭のあらすじ>
1940年代の神戸。洋服の仕立て屋を営む妹尾盛夫(水谷豊)は、妻の敏子(伊藤蘭)、息子の肇(吉岡竜輝)、娘の好子(花田優里音)の一家四人で、慎ましく生活をしていた。
長男の肇(はじめ)は好奇心に満ちた男の子で、「H」の大きな文字が入ったセーターを着ていたことから、同級生からはそのまま「H」と呼ばれていた。
父の盛夫のお客さんは、日本人だけでなく外国人も多かった。時々外国人が住む施設を訪れては、洋服の仕立ての仕事を引き受けていた。
幸せ一杯に日常を送っていた彼らだったが、次第に周囲に不穏な空気が漂い始める。肇が慕っていた近所のうどん屋の兄ちゃん(小栗旬)は、政治犯として逮捕され、戦争に召集されたおとこ姉ちゃん(早乙女太一)は、脱走してしまった。
外国人のお客さんを持つ盛夫も、やがては疑いの目をかけられてしまうのだが・・・。
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<「少年H」を視聴した感想>
原作者の妹尾河童さんが実際に経験されたことを小説家した話ということで、とてもリアリティーがありました。
和やかに生活していた日常が、戦争が激しくなるにつれて少しずつ変化していきます。そして最後には辺り一面焼け野原になってしまうまでの過程が、人情味の溢れる描写で描かれていました。
戦争の悲惨さや虚しさを次世代に伝えるための、非常に貴重な作品だと思います。
この時代に比べると、今の時代がいかに幸せであり、自由であるのか。そんなことをつくづく考えさせられた作品でした。
全ての世代の方々が、一生のうちに一度は見ておくべき映画だと思いました。
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