男の友情を描いた黒澤明監督作品「デルス・ウザーラ」
タイトル | デルス・ウザーラ |
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原題 | Dersu Uzala |
製作年/製作国 | 1975年/ソ連、日本 |
監督 | 黒澤明 |
出演 | ユーリー・サローミン、マクシム・ムンズク、シュメークル・チョクモーロフ、マキシム・ムンズク、シュメイクル・チョクモロフ、ウラジミール・クレメナ |
収録時間 | 141分 |
レンタル | TSUTAYAディスカス、 DMM.com |
DVD、Blu-rayの購入 | Amazon.co.jp、 楽天ブックス |
おすすめ度 |
<映画のポイント>
20世紀始めのシベリアの未踏の地を舞台に、地紙調査部隊の隊長と、山奥の現地で出会った男”デルス・ウザーラ ”との友情や生き様を描いた感動作。原始的なデルスの生き方を通して、人生の意義などを考えさせられる映画です。
黒澤明監督作品であり、1975年にソ連・日本の合作として製作されました。
<冒頭のあらすじ>
1902年のソ連。アルセーニエフ隊長は、地誌調査のために複数人の兵士を従えて、シベリアのウスリー地方を訪れていた。
この土地はソ連にとって、まさに未開の地。隊員達は土地の状態を確認しながら、少しずつ歩を進めていた。
そんな中、ある隊員が「熊だ!」と叫び、緊張が走った。しかし、それは熊ではなく、一人の小柄な男だった。彼の名はデルス・ウザーラ。ゴルド人であり、ずっと山で生活しているという。
デルスはかつて妻と子供がいたが、みんな天然痘によって亡くなっていた。今は天涯孤独の身で、家も持たず、猟師として山の中で行き続けていたのだ。
隊長はこの地域に詳しいデルスに、道案内を依頼する。この話を受けたデルスは、翌日から案内役として一行に加わった。
人間離れした野生の洞察力を持つデルスに対して、隊長たちは少しずつ尊敬の気持ちを抱き始める・・・。
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<「デルス・ウザーラ」を見た感想>
文明化された土地に住む男と、原始的な生き方をずっと続けてきた男。この2人出会いとかけがえのない友情を通して、人間の生き方や人生の意義を考えさせてくれる、実に素晴らしい映画でした。
7〜8割は自然の中での出来事が描かれており、激しいアクションがあるわけでもありません。しかし、主人公のデルスの台詞の一つひとつが、原始的でありながら的を得ていて、見ているこちらまで感心させられてしまいましたね。
隊長はデルスの知恵によって命を助けられ、2人はやがて親友になります。それから8年に渡って、2人がどのような人生を歩んでいくのか・・・。
ラストはちょっと悲しい終わり方ではありましたが、とても感慨深くもありましたね。
21世紀となった今では、このような映画は皆無かもしれません。しかしながら、1度は見てみる価値のある作品だと思います。
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