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歴史に名を残す社会派ドラマの名作「カッコーの巣の上で」

タイトル カッコーの巣の上で
原題 ONE FLEW OVER THE CUCKOO’S NEST
製作年/製作国 1975年/アメリカ
監督 ミロス・フォアマン
原作 ケン・キージー
出演 ジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャー、マイケル・ベリーマン、ブラッド・ドゥリフ、ウィル・サンプソン、クリストファー・ロイド、ダニー・デヴィート、ポール・ベネディクト
収録時間 133分
レンタル TSUTAYAディスカスDMM.com
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映画賞 <1975年 アカデミー賞>
作品賞、主演男優賞:ジャック・ニコルソン、主演女優賞:ルイーズ・フレッチャー、監督賞:ミロシュ・フォアマン、脚色賞:ローレンス・ホーベン

<1975年 ゴールデン・グローブ>
作品賞(ドラマ)、男優賞(ドラマ):ジャック・ニコルソン、女優賞(ドラマ):ルイーズ・フレッチャー、監督賞:ミロシュ・フォアマン、脚本賞:ローレンス・ホーベン、脚本賞:ボー・ゴールドマン、新人男優賞:ブラッド・ドゥーリフ
<1975年 NY批評家協会賞>
男優賞:ジャック・ニコルソン
<1975年 LA批評家協会賞>作品賞

おすすめ度 星5つ

映画のポイント

刑務所の強制労働から逃れるために精神異常を装ってオレゴン州立精神病院に入院した男が、患者の人間性までも奪い、統制しようとする病院から自由を勝ち取ろうとするストーリー。

1975年アカデミー賞で作品賞や主演男優賞(ジャック・ニコルソン)、主演女優賞、監督賞など主要5部門を独占しており、興行的にも大ヒットした作品です。歴史に名を残す社会派の映画として、今現在も多くの映画ファンから高い評価を得ています。

冒頭のあらすじ

1963年9月のアメリカ。オレゴン州立精神病院に、ランドル・P・マクマーフィ(ジャック・ニコルソン)という1人の男が送られてきた。

彼は犯罪を犯して刑務所に収容されるはずだったが、強制労働を避けるために精神異常者を装い、鑑定を受けるためにこの病院にやってきたのだ。

院内では定期的にディスカッション療法が行われており、広い室内で椅子を寄せ合って患者と看護師が座り、ディスカッションを行っていた。

これを取り仕切っていたのは、病院内で絶対的な権限を持っている看護婦長のラチェッド(ルイーズ・フレッチャー)だった。

ラチェッド婦長はディスカッションを完全に支配しており、多くの患者が自分の感情を無くし、無気力状態に陥っていることに対して、マクマーフィは大きな違和感を覚えた。

やがて入院患者達と仲良くなったマクマーフィは、ある日のディスカッションにて野球のワールド・シリーズのテレビ観戦を提案する。ラチェッド婦長はすぐに拒否したが、結局は病院の方針によって多数決で決定することに。

始めの投票ではわずか2票しか集まらなかったが、マクマーフィに感化された患者達は2回目の投票で急性患者9人全員の賛同を得ることができた。

しかし、ラチェッド婦長は自らの意思で手を挙げることが困難な慢性患者が他に9人いるとして、ワールド・シリーズのテレビ観戦を却下してしまう・・。

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「カッコーの巣の上で」を見た感想

この映画を初めて見たのは、私が高校生の頃でした。当時は1990年代前半であり、社会科の教師がクラス全員の生徒に見せてくれたのですが、その当時はあまり意味がわからず、ほとんど印象に残りませんでした。

しかし、大人になってから改めてこの映画を見てみると、本当にすごい内容を描いていることを痛感させられましたね。なぜ、その時の社会科の先生がこの映画を見せてくれたのかが、今になってやっと理解することができました。

人間の尊厳や自由の本質、そして社会のあり方など、様々な社会的問題を提起している名作だったことを改めて認識することができました。

21世紀以降、これほど社会的風刺が効いた映画は世に出ていないかもしれませんね。

衝撃的な内容だけに評価の分かれる部分はあるかもしれませんが、名作であることには間違いありません。

事実、1975年米アカデミー賞では、ジャック・ニコルソンの主演男優賞をはじめとして、主演女優賞、作品賞、監督賞、脚色賞の主要5部門を独占しています。

興行収入でも1億ドルを超える大ヒットを記録しており、アメリカン・ニューシネマの代表作の1つになっています。(制作費が300万ドルなので、約33倍の興行収入を獲得しています。)

数々の映画評論誌でも歴史に名を残す映画として名を連ねており、これまでたくさんの人たちが高い評価をつけていることもわかります。

なかなか出会うことが出来ない名作なので、映画好きの方でしたら、ぜひご覧になることをおすすめしたいです。


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