強烈な格差社会問題を社会に訴えた名作「蟹工船」
タイトル | 蟹工船 |
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製作年/製作国 | 2009年/日本 |
監督 | SABU |
原作 | 小林多喜二 |
出演 | 松田龍平、西島秀俊、高良健吾、新井浩文、柄本時生、木本武宏、三浦誠己、竹財輝之助、利重剛 |
収録時間 | 109分 |
レンタル | TSUTAYAディスカス、 DMM.com |
DVD、Blu-rayの購入 | Amazon.co.jp、 楽天ブックス |
おすすめ度 |
<映画のポイント>
戦前の日本。蟹の缶詰を加工する工場施設を備えた漁船で、まるで奴隷のように働かされていた若者達の葛藤や奮闘を描いた作品。
1929年に発表された小林多喜二氏の小説が原作であり、1953年に1度目に初めて映画化。その後何度も舞台化され、2009年に松田龍平を主演に迎え、再度映画化されています。
<冒頭のあらすじ>
カムチャッカ沖で蟹を捕獲し、船上で缶詰を加工するための工場施設を備えた蟹工船の博多丸。戦前の日本では、貧しい暮らしを強いられていた若者達が、この船で過酷な労働を強いられていた。
1日中船の中で働き続けるも、もらえる賃金はごく僅か。少しでも手を休めれば、監督の浅川(西島秀俊)に体罰を課せらる。
仕事が終って夜になれば、若者達は自分達の悲惨な境遇を自慢げに語り合っていた。
そんな中、漁夫の新庄(松田龍平)は、来世に希望を見出そうを語り出し、皆に集団自殺を促した。雄弁に語る新庄の誘いに乗り、船員達は一成に首吊り自殺を試みようとするのだが・・・。
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<「蟹工船」を見た感想>
格差社会が問題視されている現代で再び脚光を浴び始めた作品ということで見てみましたが、本当に現在の社会に通じるものがあると思いました。
時代は1920年代という戦前の日本ですが、蟹工船に乗り込んだ若者達は、まるで奴隷のように働かせ続けます。全ては日本国家のためであり、国のためだったら死んでも本望だと考えている監督のもと、過酷な労働を強いられている毎日。
現世に絶望を見出して自決しようとするも、あるきっかけによって自由を勝ち取ろうとした男達の姿に、なぜか共感できる部分がありました。
今の日本の世の中はだいぶ良くなりましたが、一部の人達だけが裕福であり、その他大勢の人達が平均以下の生活をしている状況が続いています。
この状況を変えるためには、企業や社会のシステムを変えるだけでなく、お金や道徳についての考え方についても見直す必要があるのではないかと思いました。
また、この2009年に製作された蟹工船には、松田龍平や西島秀俊、高良健吾、新井浩文などの人気の若手俳優もたくさん登場しています。ちょい役でも有名な俳優さんが出ていたりするので、そういった部分でも見応えがありました。
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