三谷幸喜原作・脚本作品「笑の大学」
タイトル | 笑の大学 |
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製作年/製作国 | 2004年/日本 |
監督 | 星護 |
原作 | 三谷幸喜 |
出演 | 役所広司、稲垣吾郎、高橋昌也、小松政夫、石井トミコ、小橋めぐみ、石井トミコ |
収録時間 | 121分 |
レンタル | TSUTAYAディスカス、 DMM.com |
DVD、Blu-rayの購入 | Amazon.co.jp、 楽天ブックス |
おすすめ度 |
<映画のポイント>
昭和15年の戦時下の日本を舞台に、喜劇作家と検閲官の約1週間にも渡る攻防、そして2人の間に芽生える友情を描いたドラマ。映画の大半は検閲室でのシーンであり、真面目な検閲官を役所広司が、誠実な喜劇作家を稲垣吾郎が熱演しています。
<冒頭のあらすじ>
戦争に対する意識が強まり始めていた昭和15年の秋。警視庁保安課検閲係を務める向坂(役所広司)は、たくさんの作家が持ってくる脚本や書物に対して、厳しく検閲を行っていた。
ほとんどが「不認可」や「一部訂正が必要」とされてしまい、一発で認可になるものがほとんど無い状態。そんか彼の元に新たにやってきたのが、浅草の劇団「笑(わらい)の大学」の舞台で脚本を書いている椿一(稲垣吾郎)だった。
彼の書く脚本は「喜劇」であり、笑いという分野を全く知らない向坂は、ダメ出しを続ける。そして、「今の状態では認可できない」ときっぱりと跳ね除けた。
しかし、向坂はこの時、「今の状態では」の部分を強調していた。これはつまり、修正すれば検閲に通る可能性があることを匂わせていたのだ。
そして翌日、椿一は修正した脚本を持ち、再び向坂の元を訪れる・・・。
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<「笑の大学」を見た感想>
劇中のほとんどのシーンが検閲室で撮影されており、主な登場人物は役所広司と稲垣吾郎の2人だけでした。
序盤は堅物な検閲官と喜劇作家のやり取りが続くだけで「見るDVDを間違えたかな〜」と退屈に思ってしまいましたが、30分、1時間と時間が経つごとにこの映画の面白さがボディブローのように効いてしまいました。
最後の20分ぐらいは自分自身の顔が次第に笑顔になっており、自然にどっぷりと映画を見入っていました。
喜劇作家を演じていた吾郎ちゃんも良かったですが、やはり役所さんが凄いですね。堅物の検閲官が少しずつ変わっていく様が絶妙に描かれていて、本当に素晴らしかったと思います。
この作品は監督は星護さんなのですが、原作と脚本を三谷幸喜さんが務めています。これぞ三谷映画の真髄とも言える作品なのではないかと思います。
三谷監督の映画がお好きな方はもちろんのこと、そうでない方も楽しめる映画だと思います。
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