アカデミー賞4部門を獲得した名作!映画「ノーカントリー」
タイトル | ノーカントリー |
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原題 | No Country for Old Men |
製作年/製作国 | 2007年/アメリカ |
配給 | パラマウント、ショウゲート |
監督 | ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン |
原作 | コーマック・マッカーシー |
映画賞 | 第80回アカデミー賞:作品賞、監督賞、助演男優賞(ハビエル・バルデム)、脚色賞 第74回NY批評家協会賞:作品賞、助演男優賞、監督賞、脚本賞 第65回ゴールデン・グローブ:助演男優賞、脚本賞 |
指定 | R-15 |
出演 | トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ウッディ・ハレルソン、ケリー・マクドナルド |
収録時間 | 122分 |
レンタル | TSUTAYAディスカス、 DMM.com |
DVD、Blu-rayの購入 | Amazon.co.jp、 楽天ブックス |
おすすめ度 |
<映画のポイント>
麻薬取引の大金を偶然手にした男と、彼を追う異質な殺し屋、そして追われる男の身を案じるベテラン警察官の人間模様をシュールに描いた2007年のサスペンス・スリラー映画。
第80回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞の主要4部門を獲得し、この年の最多受賞作品になりました。
殺し屋・シュガーを演じたハビエル・バルデムの存在感は、とにかくスゴイです。この映画が意味するものは、一体何なのか。賛否が分かれる部分もありますが、映画史に名を残す作品であることは間違いありません。
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映画「ノーカントリー」の冒頭のあらすじ
ベトナム帰還兵のモス(ジョシュ・ブローリン)は、妻と2人暮らし。ある日、荒野でハンティングしている時に、麻薬取引での銃撃戦の跡に遭遇する。
そこにはたくさんの死体と共に、トランクに詰められた200万ドルも置いてあった。モスは危険を承知の上で、その200万ドルを持ち去る。
同じ頃、オカッパのヘアスタイルをした殺し屋・シガー(ハビエル・バルデム)は、警察に連行されていた。しかし、隙を見計らって連行した警察を殺害。パトカーに乗って逃走してしまう。
やがてシガーは消えた200万ドルを取り戻すため、アメリカ側の組織に雇われた。
一方、追手の存在を悟ったモスは、妻のカーラにメキシコの実家に帰るよう命じる。そしてモス自身は、郊外のモーテルに身を隠した。
しかし、殺し屋のシガーは、モスが滞在しているモーテルを発見。この時モスは、トランクの中に発信機が仕掛けられていたことを知らなかった・・・。
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シュガーの存在感が凄すぎる!映画「ノーカントリー」の感想
この映画が伝えたかったことは、一体何だったのか・・・。見る者を不思議と惹きつけてしまうような、不思議な魅力と雰囲気を持った映画でした。
邦画のタイトルは「ノーカントリー」ですが、アメリカでの原題は「No Country for Old Men」です。
一見、主人公は逃亡するモス(ジョシュ・ブローリン)と、彼を追う殺し屋のシガー(ハビエル・バルデム)のように思えますが、主演はあくまでもモスの身を案じる保安官のベル(トミー・リー・ジョーンズ)なんですね。
ベルは正義感の強いベテラン保安官であり、父も祖父も保安官です。しかし、理解不能な犯罪が多発する世の中において、自分自身の無力さを痛感させられます。
そんな哀愁に満ちたベテラン保安官の姿が、2人の逃亡劇と共に描かれていました。これが”No Country for Old Men”という原題にも通じています。
そしてこの映画を語る時に欠かせないのが、感情を全く表に出さない孤高の殺し屋・シガーの存在です。彼の行動や言動は、もはや理解不能。それ故に、恐ろしさもスゴイものがありました。
シガーを演じたハビエル・バルデムがアカデミー助演男優賞を受賞したのも、納得です。本当に背筋が凍るほどの演技でした。
マーベルシリーズのアクション映画のようなスッキリとした結論は出ない映画ですが、見た後に不思議と考えさせられる作品です。また、ストーリーのすべてを描き切っているわけではないので、ちょっとモヤっとした部分も出てきます。
しかしながらそれ以上に独特な雰囲気があり、クオリティも非常に高い作品なので、映画好きな方にはぜひお薦めしたいです。
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