ミステリー映画の傑作!「鑑定士と顔のない依頼人」
タイトル | 鑑定士と顔のない依頼人 |
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原題 | THE BEST OFFER |
製作年/製作国 | 2013年/イタリア |
監督 | ジュゼッペ・トルナトーレ |
指定 | PG-12 |
出演 | ジェフリー・ラッシュ、シルヴィア・フークス、ジム・スタージェス、ドナルド・サザーランド、ダーモット・クロウリー、フィリップ・ジャクソン |
収録時間 | 131分 |
レンタル | TSUTAYAディスカス、 DMM.com |
DVD、Blu-rayの購入 | Amazon.co.jp、 楽天ブックス |
おすすめ度 |
<映画のポイント>
一流の能力を持つ、初老のオークション鑑定士。既に成功を収めている彼が、姿を見せない資産家令嬢からの依頼を受けることによって巻き起こる出来事を描いた、極上のミステリー映画。
1度見た後にもう1度見たくなってしまうような、近年稀に見るミステリー映画の傑作です。
監督は「ニュー・シネマ・パラダイス」や「海の上のピアニスト」などの作品で知られるイタリア屈指の名監督、ジュゼッペ・トルナトーレが務めています。
<冒頭のあらすじ>
ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は初老のオークション鑑定士。その能力は超一流であり、経済的にも大きな成功を収めていた。
しかし、潔癖な性格で、女性と接するのが大の苦手。今まで一度も、女性と交際したことすら無かった。
ヴァージルには、ビリー(ドナルド・サザーランド)という古くからの友人がいる。ビリーはかつて画家を目指していたが、一流の目を持つヴァージルに才能が無いことを指摘されてしまい、画家への道へを諦めていた。
そんなビリーは、裏ビジネスでヴァージルと共謀。ヴァージルが開催するオークションでビリーが格安で落札し、それをヴァージルに譲るという行為を繰り返していた。
ある日、ヴァージルの事務所に電話での依頼が入る。依頼主はクレアという女性で、両親が無くなったために、屋敷にある美術品や骨董品を競売にかけて欲しいというのだ。
始めは嫌がっていたヴァージルだったが、屋敷の美術品等を確認するためにクレアの屋敷を訪れた。しかし、対応してくれたのは使用人で、クレアは1度も姿を現さなかった。
一度も会わずに契約することは出来ないと言い張るヴァージルだったが、クレアが”広場恐怖症”という特殊な病気であることを知り、仕事を引き受けることになるのだが・・・。
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<「鑑定士と顔のない依頼人」を見た感想>
いや〜本当に凄いミステリー映画でした。
ミステリーやサスペンス映画は結論が解かってしまえばそれまでというケースが多いですが、この映画は違います。
1度見終わった後にまたすぐ見たくなってしまうぐらい、強烈な印象と世界観を私達に与えてくれました。
私は見終わった後にしばらく呆然としてしまい、その後で他サイトの詳しい解説を見て、ようやく全貌を飲み込むことができました。
もし、この映画の結末を中盤あたりで予測できた方が居たとしたら、素晴らしい洞察力をお持ちの方だと思います。
ちなみに日本公開の時に来日されたジュゼッペ・トルナトーレ監督は、「本物や真実への強い思いこそが、希望につながるのではないか」と語っていましたが、まさにその通りですね。「THE BEST OFFER」という原題にも、監督が意図するものが表れていると思います。
また、主人公のセリフの1つに「偽りのなかに真実がある」という言葉が出てきます。この言葉も、映画を語る上で欠かせない意義になっていたと思います。
近年稀に見るミステリー映画の傑作なので、まだご覧になっていない方に是非お薦めしたいですね。その時は、前情報無しでご覧になることを、強く希望します。
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