衝撃の人間観察を描いた問題作!「es[エス]」
タイトル | es[エス] |
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原題 | Das Experiment/The Experiment |
製作年/製作国 | 2001年/ドイツ |
監督 | オリヴァー・ヒルシュビーゲル |
出演 | モーリッツ・ブライプトロイ、クリスティアン・ベッケル、ヴォータン・ヴィルケ・メーリング、クリスチャン・ベルケル、オリバー・ストコウスキー、ユストゥス・フォン・ドーナニー、マレン・エッゲルト |
収録時間 | 119分 |
指定 | PG-12 |
レンタル | TSUTAYAディスカス、 DMM.com |
DVD、Blu-rayの購入 | Amazon.co.jp、 楽天ブックス |
おすすめ度 |
<映画のポイント>
大学の地下に設置された擬似刑務所を舞台に、20人の一般人男性を囚人と看守に分けて、2週間生活させたらどうなるのかを描いた衝撃の問題作。
1971年にアメリカのスタンフォード大学で行われた実験”スタンフォード監獄実験”を描いた小説を原作にしており、この小説の作者(マリオ・ジョルダーノ)も脚本に参加しています。
途中で見るのが嫌になってしまうぐらいの作品なので、見る場合は覚悟が必要だと思います。
<冒頭のあらすじ>
タクシー運転手のタレク(モーリッツ・ブライプトロイ)は、新聞広告にて以下の求人を目にした。
(被験者求む)
・拘束時間:2週間
・実施場所:大学内の模擬刑務所
・報酬:4000マルク
高額の報酬に目がくらんだタレクは、この求人に応募することを決意。
さらに、元記者であるタレクはこの実験が良い記事ネタになることを悟り、編集社を訪れる。そして写真付きの記事を出すことを条件に、1万マルクの報酬をもらうことになった。
大学内の地下室には、20人の応募者が集結。行われる実験の内容は、まず20人の男を「囚人」と「看守」に分け、それぞれの役割を果たしながら2週間を過ごすというものだった。
一人ひとりに適性検査が行われた結果、タレクは囚人役に決定する。
そして実験がスタート。始めは何かのイベントに参加しているかのような和やかな雰囲気だったが、刑務所を管理する役目を与えられた看守達は、少しずつ変化を見せていた・・・。
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<「es[エス]」を見た感想>
今まで色々な映画を見てきましたが、途中で何度も見るのを止めたくなった作品は本当に久しぶりでした。
その理由はもちろん、駄作だからではありません。惹き込まれる要素を持つ魅惑的な映画なのですが、”もうこれ以上は見ていられない・・”という感情が湧き上がってくるのです。
「うわ〜」とか「それは無いでしょ。」とか「本当にこうなってしまうものなの!?」という心の声が、何度も出てきましたね。
しかしながら、ラストはそれなりに納得できる終わり方をしてくれたので、少し救われたような気もしています。
この映画を見たことで、人間の道徳心や理性の大切さを改めて考えさせられましたね。
どんな過酷な環境に置かれたとしても、1人の人間として理性を保っていけるかどうか。周囲の偏見に流されることなく、構えていられるかどうか。
ある意味、人類が試されているかのような映画でした。あまりお勧めできる映画ではありませんが、人間にはこのような危険性があることを知っておくだけでも意味があるのかもしれません。
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